シェケナベイベー

れっつだんしんぐ!

PS4コンをめぐる我が闘争の記録ッー!

吾輩とPS4コントローラーをめぐる顛末はツイッターに放流してしまうには少し惜しいのでブログにまとめて弔う事とする。南無南無。

 

なお大前提であるが、吾輩コントローラマニアで、PC用だけでも軽く両手近く所有歴あるしX箱系もPS系もわんさか互換機含めて乗り換えてきた変態勢。なので参考になる事はまったく書かれてないし書く気もなひ。またコントローラの思い出を語るには流石に壮大に過ぎるし、記憶も既に怪しいのでPS4コンにまつわる部分のみとさせて戴いた。

 

闘争の始まり

さて。あれはニーソがPS5を出荷し出した頃の事。PS4コントローラーが不調を叫び始めたのが旅の始まりだった。ニーソはPS5をじゃんじゃか出荷して世代交代を促す計画であり、つまり当時のニーソはPS4関係の生産ラインを全部PS5にシフトしたと云うワケだ。コントローラー含めて。つまりPS4コントローラが流通市場から急速に無くなる状況が発生した。これに目を付けたのが2種のビジネスマン。

  • 転売業者
  • コピー業者

どちらもチャンスに賭けたのだろうしそれを咎める気は吾輩にはなひ。ただし、転売業者を儲けさせるのはシャクではあったので出回り始めた中華コントローラーを試す事にしたのが始まる。厳密にはHORIコントローラなども試しているが話題としては小さいので割愛ッ!

 

中華コンその1

記憶では最初に買ったのはWirelessタイプの互換コントローラー。お値段は正札の半値以下と攻めているのでその理由を調べた事がある。そこで判明したのが中華系のIT系コピー業者の氾濫ぶり。PS4本体はCPUなどの入手ルートが限られるので原価を絞ろうにも無理があったが、コントローラなどの周辺機器は基盤もパーツもぶっちゃけコピーし放題。量産効果もあるだろうがハード原価おそらく1000円以下で十分ペイするビジネスとして成立したのだろう。

そして肝心のコントローラ本体の方と言えば想像していた通りあちこちの出来が悪い。タッチパッドの押し込みがガタついたり、ボタン精度や反応が悪かったり。終いには3か月程度でオシャカと言う体たらく。研究用に購入したしフトコロの痛みも大した事は無いのでさっそく分解してパーツ類もチェックする流れ。素人調べではあるが原価削減の努力はあちこちに見て取れる。なおパーツ取りとして流用出来たのはバッテリーパックのみ。それも600mAとかなり容量低めでここでも予算ケチっているのが努力の証。

 

※中華コンその2

今度はUSB有線タイプを試してみた。同様に操作系の手触りがやはり落ちる。そして今度はUSBケーブルのコントローラからすぐ出る部分で被膜が破れたなと思ったらすぐに断線を起こしこれまたあえなくオシャカ。ケーブルの手抜きはイカンねぇ。目ぇ細めて調べてみると撚線が3~4本とまるで耐久性考えて無いチープっぷり。USBケーブル全体を置き換える修理も考慮してみたが、その前にコントローラ本体を分解するとパーツ類に流用出来るものも無くこりゃ捨てたほうが早いかと断念。有線/無線で云えば中華IT機器は無線のが逆に信頼置けそうかもなぁと云う無駄知識を得る。

 

※その後

そうこうしているうちに本家ニーソがPS4コントローラを再生産し始めて転売ヤー達は無事滅亡したが中華コントローラー業者はさらに跋扈し価格競争を始める始末。2000円台前半まで落ちてくると云う争いのなか、最新を調べると1000円台の投げ売りとか怪しすぎて笑える。

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なお中華コン1のバッテリーパックは純正コントローラに装着してしばらくは保ったのだが、急速に充電&放電頻度が増えてゆきやがて充電が効かなくなった。再び分解してみると例のバッテリパックがぷっくら膨らんで破裂しそうになっているのが確認された。剣呑である。

 

※PS5コントローラはPS4で使えるか?

そのままでは流用不可能。ただし以下の様な対応パーツは出ている模様。端的にコンバータなので遅延が発生したりするのはご愛敬だし、吾輩自身で試す気もなひ。誰か~?

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※その他PS1~PS3コンはPS4で使えるか?

これも結論から言えばコンバータ噛ませば可能。ただしPS3コンにあったジャイロ=6軸センサはPS4コンで廃止された点に注意だし、その他SHAREボタンなど互換性無い機能はどうしようも無いので現実味は無い。

 

※おまけ

世に蔓延る転売業者であるが吾輩は嫌いでは無いし、それこそ行商が成立し出した太古から連綿と続く基本中のキホンでもあるので否定する気はさらさらない。ただ吾輩自身がそいつらに儲けさせたくないと思うだけである。そもそも安く仕入れて高く売るのは商売における基本中の基本であるし在庫を抱えるというリスクを冒しているのでその点を咎めるのはお門違い。もちろん法的にアウトなケースもあるだろうが、商売人の思考を少しは勉強すべきだろうし単純にレッテル張るのも間違いであろう。

 

またIT系コピー業者も言葉は悪いが現代に於いてはAppleみたくファブレス=自社工場を持たぬのが主流なので一概に悪いとは言えぬのだ。台湾TSMCなどが大手の代表であるが本土に行けばもっと細分化された半導体集積回路の生産業者はわんさか居るだろう。例えば今回のテーマであるPS4コントローラにも基盤、チップ、パーツ等は乗っているが基盤などは立ちどころに解析するどころか設計図すらおそらく所有している。なんなら乗っているパーツのコピーまで行うが、パーツはパーツでそれ専門のコピー業者が居る。つまりリスクテイカーが資本を用意してGoサイン出すだけでじゃんじゃかコピー製品が生産されるのがいたって普通だし、ファッションデザインブランドよりVery Easyな産業なのだ。

 

そしてその進化速度は恐ろしく早い。今回のPS4コンの事例を見て学習すべきは安かろう悪かろうではもはや無いのだ。いかにコストを安くかつ素早くニーズに応じてリリース可能な産業体制が整っているかどうかだ。確かに耐久性は落ちるがこれだけ安ければ買いなおせば良いだけだし、なんなら2個3個まとめ買いすれば良いだけという発想なのだ。

 

日本国内では出てこない発想だよな。品質至上主義で保証期間内は確実に動作するが保証期間超えたらストンと壊れると云われた様な品質管理はもはや時代の遺物なのだ。あえて修正するなら品質保証できるギリギリのラインを見極める努力をもっとすべきだったのだ。ブクブクに太るのは簡単であり、そこから削るのは非常に難しい道理である。

 

※まとめ

ともあれ吾輩単純にコントローラマニアであるし、歳くったとはいえ未だ反骨精神は消えておらぬ所存。納得しかねるものには敢然と立ち向かいたいと願うし、安易な解決はなんの骨身にもならんと思っておるヨ。そこんとこヨロシク!!